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ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信×山田全自動コラボ 福岡市博物館 感想


数年前、東京・上野の森美術館で
ボストン美術館の浮世絵展へ

行ったことがあったのですが、鈴木春信の作品展はなかったので行くことにしました!


【この記事の内容】
・感想 writer Miyu
・感想 東間 陽一 sieg2039
・関連展覧会

【感想】
鈴木春信の絵には、鳥や動物に乗る女性を描いたものがありますね。似た構図で別バージョンを複数描いてます。

町娘が雁に、浦島太郎が亀に、武家の娘が鳳凰に乗っている絵。当世風(今風)にいえば町娘=庶民の娘、武家=深窓の令嬢という感じでしょうか。

武家は旗本だったかも? マニアックなのか検索しても見つけられず。私の知らない絵でしたが検索で鶴バージョンもあり、他にもあるかも。

春信が描く《見立浦島》の亀は蓑亀(みのがめ)、龍のような霊獣として描かれてますね。


蓑亀の中でも甲羅にたくさん藻が生えたり、藻が尻尾のようになってるのは長寿を象徴、特に縁起のいいものとされました。今回の展覧会では鳳凰の絵が展示。

図書館で借りた浅野秀剛さん著『ARTBOX 鈴木春信』は正方形に近いコンパクトサイズ本。2013年より大阪の、あべのハルカス美術館館長を兼任されてる方の解説。

きれい、かわいい、へんてこ、などカテゴリ別の説明が分かりやすい。こだわりのお洒落な1冊、鈴木春信を楽しく学べる、おすすめ画集です。

ミュージアムショップで買った絵葉書、《夕立》は相方の東間陽一、《女三宮と猫》は私のセレクト。春信のパステルトーンの上品な色彩、好きです。


実物を鑑賞して、画集でみたあの版画はこんなに繊細な色彩だったのか、と感服させられる。

鈴木春信は類稀な教養人であり、抜群の感性センスをもつ絵師であり、作品の辿る運命までもが数奇だ。春信を知らずして浮世絵は語れないと謳われるのもわかる気がした。

現代の浮世絵師・山田全自動さんの作品を公式サイトで拝見、現代版あるある、思わず笑ってしまう。

昨年10月1日、佐賀県嬉野市の肥前夢街道に「山田全自動館」がオープンしたので、合わせて鑑賞いかがでしょうか。

鈴木春信展(福岡市博物館)は
8月26日まで。

運営・編集 writer Miyu


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【感想】
今回のツアーでは久留米市美術館も回るのでかなりタイトなスケジュールでしたが、何とか予定通り巡回することができました。

最近の福岡市博物館はかなりのボリュームで、解説を1つ1つ丁寧に載せてくれてます。学芸員さんたちの努力の跡が伝わってくる。

連日猛暑で睡眠不足…眠たくて集中できなかったのが残念でしたが、毎回丁寧に読んでいけばかなりの博識になりそう。時間おしててビデオ鑑賞飛ばし…涙。

喜多川歌麿や葛飾北斎の先輩にあたる人が鈴木春信なので、偉大な足跡を辿ることのできる壮大なドラマが展開しています。


凹凸出す「きわ刷り」をパソコンで印刷した物にちょっと再現してみたい。今回の展覧会に行って、そう改めて感じましたね。

厚紙や光沢紙を擦ったりして凹凸を出す実験を、色々としてみたい。

木の板に彫ってプレス機で圧力をかければいいのだろうけど、プレス機を買うゆとりなし。すぐに飽きてしまうかも知れないので、ちょっと買う勇気が持てない。

万力を4つ買って、彫刻を施した木の板に紙を当ててみると出来るかも知れないけど、和紙でないと中々難しいかも。

和紙をパソコンのプリンタにセット出来るかどうか全く未知数ながら、色々と実験してみたくなってきた。


ARTBOX 鈴木春信

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元郵便屋なので、かもめ~る年賀状はよく使います。温故知新という形で、浮世絵の技術を現代に復活させると面白いですね。

今はプリンタがあるので、色ごとに刷らなくていいので、簡単です。凹凸や光る素材を組み込んでみたいなぁ。

貴重な浮世絵が海外流出してしまったのは残念なことですが、もっと自国の文化を大切にして行きたいものです。

『日曜美術館』で放送してた、鈴木春信作品が一堂に会する貴重な機会。ぜひ、みんなで来てください!

写真 sieg2039
   東間 陽一 Yoichi Azuma


2015.06.01 移転
2018.08.10 公開
2019.08.31 更新


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