想像以上の多彩な表現
「切り絵アート展」福岡展へ!
「息を呑む繊細美 切り絵アート展」2017.8.5―9.24 水野美術館(長野)/2018.4.20―6.3 福岡県立美術館 展覧会公式 https://t.co/IHX921ROiX/しもだて美術館(茨城)9.29―12.16 pic.twitter.com/N35vtj3IW8— writer Miyu (@WriterMiyu) 2018年6月4日
【出品作家】蒼山日菜、井出文蔵、酒井敦美、関口コオ、辰己雅章、筑紫ゆうな、倪瑞良、林敬三、百鬼丸、福井利佐、柳沢京子 「切り絵アート展」福岡 pic.twitter.com/31v9XJvsda— writer Miyu (@WriterMiyu) 2018年6月4日
【この記事の内容】
・展示
・感想 writer Miyu
・感想 東間 陽一 sieg2039
・関連展覧会
【展示】
2017年は 3.11―4.16 浦添市美術館(沖縄)、8.5―9.24 水野美術館(長野)開催。
会場内撮影禁止ですが、チケット受付の所に一部撮影OK作品がありました。
11作家が集結、展覧会が一挙開催されるのは、今回初めてとのことです!
1枚の絵に裏から光を当てると、重ねた作品が浮き上がり画面が変わる「一画二驚」(いちがにきょう)という珍しい技法も。
この技法(作風)には1つの切り絵が2つの表情をみせ、その2つの表情の中に、物語とメッセージが込められています。
11人の作家さんそれぞれの個性、作風、技法、表現…多様性に富む、多彩な作品が楽しめるおすすめの展覧会です。
【感想】
福岡展、入場者1万人突破!
2ヵ月前の4月、「レオナルド・ダ・ヴィンチとアンギアーリの戦い」展をみに福岡市博物館へいった時――
掲示板に「切り絵アート展」のポスターが貼ってあり、気になってました。
現代作家さんの展覧会へいく機会はあまり無く、とても新鮮でしたね。
皆さんの近くの美術館に展覧会が来たらぜひ、鑑賞に行かれてみて下さい。
それでは
11作家さん、作品の感想です。
蒼山日菜さんの『Voltaore(ヴォルテール)』 何と、文字が刻まれてます!
『神馬(しんめ)』『クリスマスシーン』1枚もののレースのように繋がってる繊細な作品、ファンタジーと中世の間をたのしく彷徨う。
井出文蔵さんの『一寸法師』『駆けよ子うさぎ』 昔なつかし民話、紙芝居のように味わい深くほっこり。
元祖切り絵という感じで面白い。
酒井敦美さんの作品は一画二驚という技法、順光・逆光で異なる2つの表情をみせます。
枝だけの木に銀河のような花が咲く『春の羽』、部屋でお絵描きしてる少女がいつのまにか、月と星空を背景にメルヘンな『夢との旅』。
辰己雅章さんの童話の世界
『赤ずきん』の木々や花々のさざめきが聞こえてくるよう、絵画のように緻密で壮大な『羅漢さん』。
筑紫ゆうなさんの作品はモダンでお洒落なパステルトーン、お花と動物たちが戯れてて微笑ましい。
紙が幾重にも重ねられた重層的で奥行きを感じさせる、彫紙(ちょうし)アートという絵画的技法の、林敬三さん『七人の侍』『妖精』。
凛々しいフクロウ、丸っこいかわいいフクロウ、違った表情が楽しめた。
歌舞伎の立姿を連想させる百鬼丸さん作『武田信玄』、必殺仕事人のような『無言殺剣火縄の寺』
光と空間の効果的な使い方、捕物帳のようなムードを醸し出してて、いい。
プロデビュー後はなんと、1万点余を制作されているとのことでした!
福井利佐さん作『KIRIGA 2』は大胆な構図、繊細な描写がすばらしい。
流れるような鯉たちの尾が幻想的な『carp IV』、ステンドグラスのような鮮やかさ、生命の躍動美を感じた。
柔らかい色ながら勢いのある、柳沢京子さん作『浅間を駆ける』、劇的な光と影のコントラスト『奈良井の雨』。
ノスタルジックな、温かく包み込んでくれるような、長野の風景美。
『抒情する蛍』には柿の渋エキスが使われてるそうで、深みある色合いです。
最後に――
倪瑞良さん、関口コオさん
2人の世界観に圧倒された!
『近松心中物語』は私、『薔薇色の季節』は相方の東間陽一セレクトです。
倪瑞良さんの作品には宗教画のような崇高ささえ感じる、壮大な世界観。
『光陰の理~ときのことわり~』他展示されており、切る(描く)という行為が祈りにも思える神々しさでした。
『近松心中物語』は 2005年、フランス・パリ国際サロン展でユニベールデザール賞受賞。
2010年、「関口コオきり絵美術館」地元・高崎市箕郷町にオープンしました。
ご本人がおられる美術館は珍しく、ファンの方には嬉しいし、初めての方でも親近感がわきますね~。
昔、近松門左衛門の『冥途の飛脚』を読み、五社英雄監督『女殺油地獄』を映画鑑賞したこと、懐かしく想い出しました。
女の情念を撮らせたらピカイチの、いまは亡き、五社監督ですが――
関口コオというフィルターを通して新しくよみがえり、美しく表現していると深く感動。
作者の近松門左衛門も
喜んでるのではないでしょうか。
切り絵アート福岡展の公式サイトの解説を見てみると…女性作家さんは目が印象的な美女ばかり。
男性作家さんは巨匠的な貫録で、飄々とした独特の雰囲気の方々という印象。
「細部をよく見て切り抜きたい
表現したい!」
そのこだわりと想いが、そのような人相を形成して行くのかな…と感じた。
前日は暑かった…足がぱんぱん痛くなり、ホテル着いて爆睡しました。
雨の季節、すずしい美術館でみんなでアート鑑賞、いかがでしょうか。
究極のカミワザ11作家
おすすめの展覧会です。
運営・編集 writer Miyu
ジャパニーズ切り絵 ザ・サムライ Japanese cutout:The Sumurai
Amazon
【感想】
藤城清治先生の展覧会に引きつづき今回、福岡の展覧会にやってきました!
展覧会2つだけにするか迷ったけど鑑賞したいのが多かったので、久しぶりに泊りがけでツアー敢行。
富士川・切り絵の森美術館(山梨県身延町)から遠路はるばる持ってきて頂いたお陰で、いいもの見れました。
切り絵は中学生以来
やってませんね…
PCソフトでモノクロ影絵なら
簡単につくれます。
3Dソフト故障中の今(涙)、原点回帰としてアナログ作業ふやす予定。
やはり、現物を鑑賞するとワクワクして、制作意欲が湧いてきますね~♪
切り絵はとくに制約が少ないので、アイデア次第で無限大に制作できる。
立体的な切り絵はつくったことがないので、トライしてみたいものです。
大きい彫刻をつくる前にエスキース(下絵)としての切り絵だと、コストを下げて創ることができます。
1番好きなのは立体的な百鬼丸さんの作品、立体的で渋くお気に入り。
反則技かも知れませんが、カッティングマシンも売っていますね(汗)
切り絵アート 福岡 2018 @YouTubeさんから https://t.co/YK54plftdZ— writer Miyu (@WriterMiyu) 2018年6月7日
切り絵アート福岡 0501 @YouTubeさんから https://t.co/46Ke7Jt8PW— writer Miyu (@WriterMiyu) 2018年6月7日
昔働いてた看板屋にあった。
今調べても小さい家庭用も売ってる。
Illustrator で線データを作れば
微細なものもできます。
手作りで苦労して作った方が
愛着でますが^^
巡ったつもりでいましたが、まだまだ、未知の美術館がありますねぇ。
いつか時間が取れたら、全国の美術館を完全網羅してみたいものです。
菊池市の図書館 KiCROSS に、ポップアップアートの本が置いてあった。
写真を主に使用したものでしたが。
クリエイターは
1から作らないといけません。
蒼山日菜の12か月のレース切り絵
Amazon
かもめ~る、年賀状は毎年出してるのですが、改造してポップアップカードにすると、ウケがいいかも。
ここでカッティングマシンがあれば量産できるけど、ま~マシンは数万円単位なので、元を取るほど使うのは大変そうですが。
仮にそれで注文が少しずつ取れれば
採算が合うかもしれません。
今回の小旅行でやはり
寄ってよかった展覧会でした!
もっとワクワクするもの
生み出して行きたい。
写真 sieg2039
東間 陽一 Yoichi Azuma
【関連展覧会】
富士川・切り絵の森美術館(山梨)の協力のもと、日本を代表する切り絵作家11名の作品110点を紹介。切り絵アート展/福岡県立美術館 https://t.co/AdNBIOPNBQ pic.twitter.com/gfGM68sBfv— writer Miyu (@WriterMiyu) 2018年6月5日
【初夏の展覧会めぐり】
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